このページでは、私たちの大好きなそして尊敬してやまない農家さんたちや生産に関わる方々の紹介をしていきます。

(無肥料自然栽培・主として自家採種)

まず初めは私(ふうこ)の実家、北海道釧路市阿寒町上舌辛(シタカラ)のシタカラ農園についてご紹介します。父と母が自然栽培に興味を持ち就農して12年の畑です。固定に取り組み自家採種を主とした多品目栽培です。

最近の人気は、キャベツ、グリーンピース、大根、じゃがいも、かぼちゃなどです。実の青いジャーマングリーントマトも少量ながら好評です。香り高くオーブンで焼くだけでジャムのような味わいです。

祖父母が農家でしたので私も小さい頃からトラックの荷台に乗せてもらって畑でお手伝い(遊んでじゃまを)していました。キャベツの頭の所を味見と称して鹿みたいに少しずつ食べてしまった事は今でも祖母に言われます。

道東は北海道の中でも寒く、日本海側のような豪雪地域ではありませんがその分凍りつくような厳しい冬がとても長いのです。5月にやっと氷が溶けて本格的な畑おこし、10月には霜の第一波がやってきますから露地のものは収穫してしまわないと霜にやられてしまいます。さらに夏場も霧が多く山麓に位置する農園は山の陰で日照時間が非常に短く、毎年予期せぬ自然のハプニングも起こります。何度も何度も目をかけ手をかけて育ててもダメになってしまうこともあります。

私が成人してからきちんと農園のお手伝いをしたのは通算しても1年くらいですが、収穫を得ることはなんて厳しいのだろうと思いました。

それでも、厳しい自然の中で育ったことは私にとって大きなことです。冬の寒空を切り裂いて飛ぶ大鷲やオジロ鷲、トンビ、丹頂鶴、、畑には厄介な鹿や小動物がいつも周りに来ていて、ヒグマは怖いけれど、ドキドキしながら山に入って沢を歩いたり山菜を採る時、私はひ弱な人間という生き物になって木々の重なりの隙間から空を見上げたり、こだまする何かの物音や鳴き声にドキドキと耳をすまします。小川はいつでも冷たくて、土の匂いは甘い匂いです。厳しい冬が毎年やってくるから、瑞々しい生き物たちの気配が強く美しく感じられます。写真→父と甥っ子

ある暑い日に畑で草取りをしていてふと手を止めて振り返った時の気持ちはなんとも書き表せないのですが、私の手を入れた土地がさっきとは違った模様を描いていて、この場所で畑をさせてもらっているという気持ちと小さな充実感がすうっと通っていきました。話が飛びますが都市では最近『自己免疫力』とか『抗酸化力、アンチエイジング』といった言葉を話題に聞きます。強く健康に生きるというイメージをする時、私はいつも故郷の農園と山に棲む生き物たちのことを思い出します。写真←左:母、右:妹


『新鮮で美味い魚を直送します!!!』

次にご紹介するのは福井県小浜のアニキ、長野孝之さんの颯斗丸です。漁師としては6年目になるそうです。もともと大工として修行を積んでいたため、今は漁の時期に合わせて海に出たり、大工の仕事をしたりしています。私の友人であり女大工の郁美さんの実の兄なのでアニキと呼ばせてもらっていますが、風の森キッチンの改装とオープンの時には郁美さんと親方と共に駆けつけてくれました。

旬の魚介を船から上がってすぐに梱包して送ってくれるため、鮮度が良いのがポイントです。水揚げするのは、アマダイ、ノドグロ、岩牡蠣、サザエ、アワビ、渡蟹、ズワイ、越前蟹、アカガレイ、ヒレグロカレイ、アカイカ、ワカサガレイ、鰆、寒ブリ、タラ、連子鯛、カマスなどが季節ごと揚がります。

ここからはQ&Aでインタビューしました!

Q、漁師になるきっかけは?_
A、初めて獲った時のウォーーーー!という感動。

Q、これからのこと
A、自分で獲れる魚の種類(漁の方法)を増やしていきたい。

Q、大工の仕事や海に出る他に好きなことはありますか?
A、筋トレ。今年は肩を頑張っていきたい!

Q、読者にメッセージをお願いします!
A、小浜の漁師の仲間たち皆頑張っています!美味しい魚をぜひ食べてください!!


次のご紹介は夫婦2人と3人の子どもたち、番犬の豆太郎と猫のたまで営む自然栽培農園のそよかぜ農園さんです。

多品目栽培で定番野菜の他に普段ちょっと手に取らないような珍しい野菜、米や麦まで作付け、さらにセルフビルドで施設を建てたり、『縁農の日』としてオープンファームの体験会を開いたり、自家製米粉のお菓子屋さん『イツモノ』までされていてとってもパワフル!!

ではでは、早速質問に答えて頂きました!

Q、農園の場所など紹介をお願いします。
A、茨城県石岡市八郷(やさと)/2008年新規就農。八郷は有機栽培が盛んな地域で移住者も多いところ。主人が一人で農業を始め、約3年後にわたしが転がりこみました。

Q、農園を始めたきっかけは?

A、ざっくり言うと、美味しいもの・自然が好きだから。二人とも東京の中野区出身。(でも出会ったのは八郷なのです。田んぼで。)主人は大学卒業後、試験勉強をしていたけれど受からず。バイト先の飲食店で高級食材を扱っており、そこで美味しい『食』に触れる。そして当時伊勢丹で買ってみた小松菜が美味しい!と感動し、翌日も買いに走る。それが『やさい』への第一歩だったのかなと。あと休日はよく自然を求め公園へ行っていたようです。

Q、主な作物や人気の野菜などについて教えてください
A、多品目野菜で季節のおやさい BOXを定期宅配で直送しています。人気野菜は‥あえて言うならば春菊・人参とか?春菊苦手な方が好きになった!と言う報告が嬉しかったです!冬の方が糖度が増すので『美味しい!』に繋がりやすいとも思います。やはり肥料の濃さが味の濃さにも繋がるところもあるので、インパクトとしては自然栽培のおやさいは味が薄いと思います。でも、雑味やえぐみの少なさ、身体への負担の少なさ、野菜本来の味わい、栄養・微量要素の高さはあるなと感じます。

~ここでそよかぜ農園さんのパンフレットより引用を挟みます〜

そよかぜ農園のお野菜は『無肥料自然栽培』というやり方で育っています。農薬・化学肥料・動物性堆肥などは畑に持ち込まず、緑肥で土を作っています。緑肥とはマメ科やイネ科の植物。土の力がまだ足りないかな?と思う畑にはそれらを育て、土に戻し、土を豊かにしていきます。多様な微生物でバランスのとれた土は元気で美味しい野菜を育ててくれます。家畜の飼料や化学肥料の原料の多くは輸入です。輸入に頼らず畑の中の循環で作物を作ることは、未来にとっても大切なことだと思っています。四季の流れに沿って育てた”旬”のお野菜には、その季節に生きるための栄養がたっぷり!その中でも露地野菜には健康な身体を作るための微量要素も豊富です。体をつくっているのは食べたもの。自然の恵みがぎゅっとつまった新鮮なお野菜を日々の生活に取り入れてみませんか?

さて、質問に戻ります^^!

Q、マイブームはなんですか?
A、わたしは、チャポンと行こう!(北欧、暮らしの道具店のラジオ番組))

Q、これからのことについて教えてください。
A、”この地を楽園にしたい”なんていうと凄いですが(笑)人が来てくれた時に心も体もゆったりできる空間にしていきたい。だから、庭作りも家作りもすべてわたしたちの仕事『農業』。現在、新宅をセルフビルドで建築中2年後あたりに住めるかな?かなり大きい平屋です。数人ならば泊まれるように、農園でゆっくり過ごせるようにとの考えでこの設計にしました。ゆくゆくはゲストハウスも建てたいと計画中。わたしが作るイツモノ(米粉のお菓子)の工房は秋頃には完成予定。うちの田んぼの自然栽培米とおやさいで作っているお菓子。本格的にスタートです!

そして『農業』は確かなことだなと、年月を重ねてきたこの頃ますますそう感じています。生きていく上で、着実に根を伸ばし、しっかり張り、それからみきと葉を伸ばす。特にこのやり方(自然栽培)だと、本当にゆっくりです。根を張るのにとても時間がかかります。でも、とても確かなものを感じています。これから、とてもワクワクしています。

Q、読者へのメッセージをお願いします。
A、そよかぜ農園では、季節の”旬”のおやさいをその時々のおまかせでお届けしています。もしご興味のある方はインスタ、HP見てみてくださいね。もちろん、風の森キッチンさんでも美味しくお料理していただいたおやさいが召し上がれます。

インスタグラム: https://www.instagram.com/soyokazenouen/
HP: http://soyokazenouen.me

そよかぜ農園さん、インタヴューありがとうございました!

毎週届くおやさいBOXを開ける瞬間が大好きです。農園の香りと綺麗なやさいたち、時折季節の草花が小さなギフトで添えられています。自然の中の暮らしの息使いが感じられて嬉しくなるんです。


石川県七尾市七原町。

この谷あいの小さな里のほとんどが小島夫婦が営むしつはらふぁーむの田んぼです。

今回は女3人交代で運転して畑直行でお伺いしてきました!

『都会で何かあったら来てください。ここなら食べるものはあるしとりあえず自力で生きていけますよ。』そう言ってニコニコ優しい小島さん(写真右端)は近年閉納期の冬場は酒蔵を手伝って毎日休みなく体を動かしている。いつか自分の育てた米で酒を醸してみて欲しいそうです。

『農家だけはならないと決めていたんですけどねー』

両親が農家の人あるあるですが、小島さんも農家の大変さを目の当たりにして育ちそう思っていたそう、勤めていた会社を辞めて専業農家になったのは4年前とのことです。

『だんだん田んぼが増えてしまってねー』と苦笑されていました。

先に田んぼを始めたのはゆきさん(写真右)。

一年目は2枚から自然栽培で米つくりをはじめて8年目。年々引き受けていくうちに今では35枚の田んぼと大豆とサツマイモを少しずつ育てています。

眉丈山系の山清水が湧き、米と大豆さえあれば納豆ご飯に豆腐の味噌汁が食べられる。

やってきた猫のリンとおもちと湿度の高い七原の四季の暮らしは農作業に追われながら過ぎていきそうです。

次の日には出発で慌ただしくはありましたが、美味しい米をたくさん食べ、朝は軽トラックの荷台に乗せてもらい湧き水を飲みに行き、地元スーパーで朝水揚げしたばかりの魚を買って帰りました。

次回はしっかり合宿でお手伝いに来ます!

七原のお米は丸みがあって少し小さいけれどとても美味しい。さっぱりしているようで噛みしめるほどに旨味と甘味が感じられるお米です。

まさに命の一粒。

毎日食べるお米を手をかけ目をかけ毎日毎日田んぼに出て作っている人がいる。

握り飯の米粒一つ無駄にしたくないと思いました。

これからも生命の喜びに満ちた循環になりますように。

〜以下ホームページより〜

自然とともにある暮らしをめざして
私たちの住む七原は、能登の真ん中あたりの七尾市にあります。能登の里山里海の恵みをいただきながらできるだけ環境に負荷をかけない「自然栽培」という農法でお米や野菜を作っています
人だけが心地よい暮らしを求めるのではなく繊細なあらゆる命の響き心の声に意識をむけ自然を尊重し生きるとうことは人ほんらいの生き方に目覚めるということなのです
たくさんの人達、生き物、自然とともに育んだ愛しいお米、お野菜が思いとともに皆様のもとに届くことを願っています

ホームページ、ショップ https://shizensaibainosato.raku-uru.jp/

インスタグラムhttps://www.instagram.com/shizensaibainosato/?hl=ja